2008-01-01から1年間の記事一覧

海堂尊「ひかりの剣」これは面白かったです。六三四の剣みたいでした。二人の主人公が努力を重ねて一騎打ちを迎えるとこなんかは少年ジャンプ黄金時代のようで先が気になって楽しめました。 東野圭吾「雪の山荘」はおととし発表された某推理作家さんの作品を…

若手〜中堅のミステリー作家の中で騙しのテクニックという点においては頭一つ抜けている感もある道尾秀介の新作。とても面白かったです。やはりというか、道尾作品を読むときは嫌な自分になってしまいますね。この違和感は伏線だよな、名前が怪しいな、この…

Fabrizio Bosso (tp,flh) Daniele Scannapieco (ts) Luca Mannutza (p) Pietro Ciancaglini (b) Lorenzo Tucci (ds)

面白かった本が上段。 ベルカは特異な文章でしたが自分はすぐ慣れました。結構引き込まれてアグレッシヴなとこが良かった。町田康は前に読んだ「きれぎれ」があまり印象に残らなかったのにこの短編集はとても面白かったですね。この人は短篇で鋭くコンパクト…

大傑作!以上、終了!ってなるはずだったの読む前は。 わけわかんねぇなぁ。とにかく濃いし凄みは感じるんだけど得体が知れないってゆうかねぇ。DのVoodoo聴いたときみたいなの。上巻はぶっちぎれたトンデモミステリの謎解き連発に笑うし、下巻は完全にSFだ…

前作「エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社ノベルス)」同様、芸術をメインに仕立てたアートミステリー。シリーズ物としての認識で良いのかな。今回はオペラネタです。一般の人はやはり疎いであろうオペラを丁寧にしかも詳細に紹介…

昨年の「首鳴き鬼の島」が本格ファンに好評だった石崎幸二のミリアユリシリーズ久々の新作。このシリーズはここ一年でまとめて読んだので久方振りな感じはありませんが、ほんと全く変わらない軽いお話で楽しめました。前述の「首鳴き」との類似点があり、人…

ポッターマック氏の失策―ホームズのライヴァルたち (論創海外ミステリ)作者: オースティンフリーマン,R.Austin Freeman,鬼頭玲子出版社/メーカー: 論創社発売日: 2008/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る コロ…

ザ・ロード作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/06/17メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 192回この商品を含むブログ (167件) を見る ピュリッツァー賞とか有名な作家さんが褒めてるとか聞くとやはり賞賛…

Al Haig (p) Gilbert "Bibi" Rovere (b) Kenny Clarke (ds) アル・ヘイグと関係あるとすればジャケの黄色とジャージの色くらいでしょうが。 北京五輪男子100決勝のウサイン・ボルト。歴代アスリートをあっさり置き去りにする程の次元の違い。化け物じみてる…

Al Haig (p) Benny Weeks (g) Teddy Kotick (b) Phil Brown (ds) 1954年録音 Al Haig (p) Jamil Nasser (b) Jimmy Wormsworth (ds) 1977年2月18日録音

かなり良かったです。 小路幸也は「モーニング」「21」と立て続けに長篇を読んできましたが、そこまで心に響かずややクドい印象だったのですが、短篇ならではの小気味の良さやコンパクトさが功を奏しとても清々しい物語に仕上がっています。連作集ほどではな…

http://www.jazztimes.com/columns_and_features/news/detail.cfm?article=11531 ソウル/ファンクミュージックの雄、アイザック・ヘイズが死去。享年65歳。 ヘイズ好きだったなぁ。このシャフトとか最高。匂い立つような色気、ブラックネス、ボーカルなどデ…

" title="浮遊封館" class="asin"> 小説としての面白さはほぼ皆無、実現度低めなバカトリック、凶悪かつ胸糞悪くなるような動機といわゆる典型的ゲテミス。ホントつまらない文章の垂れ流しで何も残りません。読後感が最悪なのは本作にとっては褒め言葉かも。…

Jeff Hamilton (ds) Larry Fuller (p) Lynn Seaton (b) 1996年5月8日ライブ録音 寺島ピアノトリオ本掲載作品。先日オープンしたブクオフ渋谷店にて安価で発見。ライナーを読むと本作のリーダー、ジェフ・ハミルトンはフィリー・ジョーがアイドルらしいです。…

Kinkyフォトグラファー、Terry Richardsonが好きです。 当然写真のことなんかよく分からないが、服装が良い、オールドスクールな眼鏡が素敵、写真面白い、生々しいエロさ(エロスとエロティックとかオシャレじゃない感じね)とかがマイフェイバリト。そんな…

面白かったです。 86人殺しのサイコパス、佐藤誠の分析は掘り下げてるのかないのかやや不明瞭で小説としての面白さはいまひとつでした。ただし、サブタイトル「佐藤誠はなぜ首を切断したのか?」という謎一点に絞ったミステリ部分はとても良かったです。いろ…

大博打 (新潮文庫)作者: 黒川博行出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03/30メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る童貞放浪記作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 49回この…

この空回りっぷり!スベリっぷり! すごく作者の意気込みは感じます。意外な犯人、ぶっ飛んだ動機、最後の一言、衝撃の結末、驚きの仕掛けなど本格ファンが望むであろう要素をふんだんに盛り込んではいるのにこの出来。終章の犯人の独白なんてタルすぎてねぶ…

鈴木宏昌 (p) 稲葉国光 (b) 日野元彦 (ds) 1976年録音 結構前にCD化はされていますが音質向上させて再復刻。最初聴いたときは福居良「SCENERY+2」に似ているなぁと感じました。高揚感というか曲の盛り上がり方やライトタッチでグッドメロディなとことか。か…

鈴木宏昌 (p) 井野信義 (b) Steve Jackson (ds) 1978年5月18日、30日録音 ライナーによると「和ジャズ最後の秘宝」らしいです。ただ飛びっきりの傑作というわけでなく、フツーに素敵、程よくかっこよいといった印象です。とても褒めています。全曲オリジナル…

星野君江の事件簿作者: 小森健太朗出版社/メーカー: (株)南雲堂発売日: 2008/06/24メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る ひとつもグっとくる作品が無かった・・・。凡庸だ。十七歳、夏の幻作者: 夏羽良幸出版社/メーカー: 幻冬舎ル…

Steve Kuhn (p) Buster Williams (b) Al Foster (ds) 日本企画盤らしい耳馴染みのよいスタンダード集。曲は軽やかですが、演奏は結構アグレッシブにキマっていて素敵ですね。

聖域作者: 大倉崇裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/05メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (31件) を見る離れた家―山沢晴雄傑作集 (日下三蔵セレクション)作者: 山沢晴雄,日下三蔵出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2007/06メデ…

黒川博行の疫病神シリーズ第三弾。この作家さんの文章を読むとコレが本物の文筆家なんだなぁと思います。相変わらず最高に面白すぎる。ハイレベルなファッションセンスを誇るステゴロ無敵の疫病神桑原の会話が出てきただけでニヤニヤしてしまう。物語は濃厚…

赤い指作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/07/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (219件) を見る ミステリ的企みも結構いいですし、何より話が重い。とてもコンパクトにまとまっていて読みやすいですが、実は…

氷舞―新宿鮫〈6〉 (光文社文庫)作者: 大沢在昌出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/06メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 5回この商品を含むブログ (20件) を見る 鮫島と晶の恋のもつれ話とか浮気相手とか出てきてシリーズ初めてナンパな展開。前作までと比…

カップリング曲が超絶クールなこのキュートなニューシングルをけなしちゃうような人はセンスゼロ!カノジョたちは既にネクストレベルに進んでいるぜ?

石持浅海が化けたというか、裏返ったッッッッッッ!!! 変則クローズドサークルとか異常な倫理観などを毎回趣向を凝らした設定で、モダンミステリー作家の中でも特に挑戦的な一人だと思っていたが、本作ではぶっ飛びすぎてよく分からないことになってしまっ…

http://www.jazztimes.com/columns_and_features/news/detail.cfm?article=11490 ジャズピアニスト、Ronnie Mathewsが亡くなりました。享年72歳。60年代から活躍している人でDexter Gordon、Lee Morgan、Woody Shaw、Max Roach、Roy Haynesなどのジャズメン…