小説としての面白さはほぼ皆無、実現度低めなバ
カトリック、凶悪かつ胸糞悪くなるような動機といわゆる典型的ゲテミス。ホントつまらない文章の垂れ流しで何も残りません。読後感が最悪なのは本作にとっては褒め言葉かも。
コンパクトで端正な中篇本格作品でした。第一部は本編より「
猿の手」の解釈が面白く、第二部はこれぞ有栖川というロジカルな謎解きが良かったですね。こういったオーソドックスで本格の良心とも呼ぶべき作品があるからこそ、「浮遊封館」のような無茶っぷりが許されるのだなぁと思います。
ファンからの期待がすこぶる高い如きシリーズの本気度とは違ってやや肩の力が抜けた様子見的な新シリーズ。ホラー寄りなのだとは思うが全く怖くはない。去年出た「禍家」もそうですけど三津田さんの文庫書き下ろしはどうも
インパクトが弱い(というかボクの趣味に合わない)ので個人的には物足りないですね。