まだ殺してやらない (講談社ノベルス ア AF-01)
 この空回りっぷり!スベリっぷり!
 すごく作者の意気込みは感じます。意外な犯人、ぶっ飛んだ動機、最後の一言、衝撃の結末、驚きの仕掛けなど本格ファンが望むであろう要素をふんだんに盛り込んではいるのにこの出来。終章の犯人の独白なんてタルすぎてねぶたくなります。フツーのミステリファンなら怒髪天ものの作品です。ゲテミス好きの好事家ならイケるか。