コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.2
 Bud Powell (p)
 George Duvivier (b)
 Art Taylor (ds)
 バド・パウエルはあまり聴かない。名盤と言われる「Vol.1」と併せて購入したのは3年前。当然のようにジャズ本で真っ先に薦められてる「Vol.1」を生真面目に聴く。他者を寄せ付けない厳しい空気を纏った演奏に圧倒される、というかよく分からなかった。そんなわけで特に聴きもせずにこの「Vol.2」も同じような鬼気迫る作品なんだろうなとずっと放っておいた。先日ひさかたぶりに本作を聴いたら、あらすごくいいじゃない。強迫的なスピードのパウエルはいないじゃない。ラクーに弾いたフツーに良い感じのジャズピアノ。録音も悪くないし。読書のBGMは大体エヴァンス、マンス、ハリス、マーマローサなどを軸にしていたけど、これは是非控えに加えておきたい。もしかしてイケるかもと思って一応聴いた「Vol.1」は、やっぱりダメだった。