本日は旧作ベストー。つーことは現時点の僕のオールタイムベストということになります。略して僕ベス。ジャンルはなんでもありですけどやはりミステリー中心になりました。

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)
毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)


 ベストは圧倒的に麻耶雄嵩たん惚れました。「ソナタ」「鴉」「蛍」「王子」「メルカトル」「神様」と怪物級の作品の中からデビュー作を選びました。ホントこの人はカタルシス作家。2位は僅差で京極堂の魍魎を。まぁウブメとこれの2作しか読んでないんですけどスゴイですよね。妖しさと凄味では群を抜くほど強烈でした。来年は塗仏くらいまでは読んでおきたいです。3位は新宿鮫から。4作目まで読みましたがどれもハズレなし。強烈なオーラを発する毒猿にしました。来年は残りの全部読みたいな。時計館の殺人 (講談社文庫)
異邦の騎士 改訂完全版
戻り川心中 (光文社文庫)


 館シリーズから時計館をセレクト。メイントリックが非常に面白かったので。十角館、迷路館も素晴らしい。十角館は改訂版の「十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)」を読むように。絶対に。巨匠島田荘司からは物語の構成とラストのほろ苦さが秀逸な異邦の騎士を選びました。唯一の短編集は連城三紀彦です。実に美しく悲しい物語ばかりでとても面白かった覚えがあります。悪意 (講談社文庫)
煙か土か食い物 (講談社文庫)
りら荘事件 (講談社文庫)
殺戮にいたる病 (講談社文庫)


 何読んでも大体面白い東野圭吾は傑作容疑者Xにも繋がる悪意を意識的に。すごく良くできていますよね、本当に悪意以外の何物でもない。舞城デビュー作はヒップホップミステリーで衝撃でした。改行のない目の詰まった文章なのにテンポよく読ませるのがスゴイ。オーガ鮎川哲也のりら荘は登場人物がすべて記号で代用でき小説としての面白さは放棄しまくった末に純度の高い本格を抽出した傑作。2008年はこの人と横溝正史を読み進めたいな。最後はアレ系の金字塔として知られるエログロスプラッター。背筋の寒くなるようなラストは衝撃的すぎました。でもまぁ多分もう読まないな。
 旧作もたくさん読みました。面白い本とBGMがバッチリ合うととても良い気分になります。Brian Blade聴きながらの容疑者Xが最高だったなぁ。全然結びつかない両者だけども。来年は鮎川哲也金田一京極堂新宿鮫人狼城、東野圭吾などを読みたいと思います。まだ見ぬステキな物語に出会えますように。