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2007年新刊本ベストー。僕のミステリー。略して僕ミス。条件は2007年に発表された本でミステリーじゃなくても問題なし面白ければ。名称はヒビキのみ。
上位3作は「ゴールデンスランバー」「果断」「サクリファイス」だね。万人に薦められるのでどのジャンルのファンでも楽しめるんじゃないかな。ゴールデンのみ結構ボリュームあるけど、どれもリーダビリティが非常に高くサクリファイスなんか1時間で読める。果断は前作を読んでないと楽しさが半減してしまうけど来年早々に文庫化されるんで合わせて是非。
4〜6位は「悪果」「首無」「乙一ジョジョ」を。ここは濃いセレクトにしました。悪果は2007年特濃の読み物でした。本格枠からは首無。初読時のインパクトは今年最高でしたが、ラストの返しはいま考えてみると小手先だけのこねくり回しのような気がします。乙一はジョジョ第4部読んでないと面白くないけどジョジョファンとしてははずせません。
7〜10位は「他人事」「この指とまれ」「密室キングダム」「最悪の仕事」を選びました。平山夢明は「ミサイルマン」も強烈すぎましたが、短編すべてがギャラクティカマグナム級に攻め立てまくる他人事にしました。この指は先が気になるクライムサスペンスで一気に読んだ覚えがあります。キングダムは小説としては文章が硬すぎで全く面白くないですが本格としてはここまでヤルかというくらいの気高き拘りで本格の歴史に残るハードコアっぷりでした。でも再読したいとは思わん。最悪の仕事は資料としても興味深く読めて面白かったです。
こんなに読書したのは初めてってくらい充実した一年でした。良い音楽をバックに面白い本を読めるのはすごく幸せなことです。2008年も良い本に出会えると嬉しいな。