Africa Must Be Free
 声が衝撃。
 オーガスタス・パブロプロデュースによるヒュー・マンデル16歳のデビュー作。75年発表。ジャマイカンミュージックはデビュー年齢が早いことで有名だが、本作のマンデルは異様。青臭いのではなく青い、危ないのではなく危うい。女性声でもなく、大人の男の声にもなりきれていない。非常に不安定な変声期の一瞬を捉えた作品でこんなの後にも先にもマンデル自身作れるわけない。ヒリついた歌声に不穏なバックトラックが纏わりつく。タイトルにあるアフリカ解放を訴えた83年何者かによって暗殺。何者かが多すぎるぜジャマイカ。ダブ盤とセットになったCDがオススメだ。