Bob Marleyを筆頭にPeter Tosh、Bunny Wailer、Ijahman、Horace Andy、Garnet Silk、Jacob Miller、Dennis Brown、Freddie McGregor、Gregory Isaacsなど一流のルーツレゲエシンガーを聴いてきて改めてハマりきっているのがトップ写真のJohnny Clarkeです。
 この人は74年あたりにデビューして今も現役のベテランで近年(っつっても2000年)に再評価を得たシンガーのようです。ガイド本とか好きでよく読むのだけど、どの本でも例の漏れず薦められていてやはりコレは聴かねばと思って入手しやすい盤を手に取ったのだけど、ドンギマリ。今ではマーリーについで手持ち盤数の多いシンガーさんになっております。ルーツ関連で特に参考にさせてもらっているKOOL ROOTSの方もお気に入りのようで納得。
 ジャズにお熱だった頃フィリー・ジョーが参加していれば購入するように、今やジョニー・クラークの名があれば即手に取ります。マーリーのカリスマ性や、ジェイコブ・ミラーのアク、フレディ・マクレガーの甘さ、アイジャーマンの崇高さ、ホレス・アンディの官能的ファルセットのような、スバ抜けた個性はないものの、みんなが気に入るようなカレーライスな印象を覚えます。深みやコクもあって酸味もある、青臭いのだけど決して軽すぎない実に耳馴染みのよい歌声が素晴らしい。声質的に言えば軽めでも、スカビートからロックステディ、ミリタントビート、ヘヴィでタフなダブ、無論ど真ん中ルーツレゲエまで歌いこなすところが気に入っています。
 ジャマイカンミュージックにありがちな出所のよくわからんアルバムのあるのだけど、とりあへず現在は下記の盤が手に入りやすい模様。男前。

Authorized Version

Authorized Version

Rockers Time Is Now

Rockers Time Is Now

 自分はカバー曲とかあって上のほうを良く聴きます。本当にイイ声なのでブラックミュージックファンには是非聴いて欲しいシンガーですね。くわえて作曲も良いの。バックにはスラロビ健在。ジャズでもそうだったけど、クラークの名にハズレ無し。もう夢中。



 膝裏までのドレッドロックスに風格と貫禄が。