詩人と女たち (河出文庫)
ポップ1280 (扶桑社ミステリー)
密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)
凶鳥の如き忌むもの (ミステリー・リーグ)
終末のフール (集英社文庫)


レイクサイド (文春文庫)
片想い (文春文庫)
RANK
変身 (新潮文庫)
極北クレイマー


 ブコウスキーとトンプスンが面白かった。
 アメリカ文学アウトサイダー、BUKのアルコールファックを延々と描いた怪作で、ホントにソレしかないので途中で飽きることもあるが、男性のひとつの側面を完璧に描き切ったということで是非女性に読んでいただきたい作品。おそらくすぐに放り投げるだろうが。
 トンプスン「ポップ1280」は噂に違わぬ快作。本作の登場人物の延長上に奈津川二郎がいるのだろう。主人公ニックのラストのセリフが身も蓋もなさすぎて。
 三津田信三新作短編集は表題作のみ良い。密室講義からの真相、反転が鮮やか。
 あと古川日出男の「サウンドトラック(上)」も読んだのだけど、クソつまんないのな。全く下巻を読む気にならん。なんか勘違いしてる作家だよ。