隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
 「GIRL NEXT DOOR」なんてJポップの人らとか洋物エロ動画のよくあるタイトルくらいの認識だったのだが、ひさびさにクるお話でした。ケッチャムは非常に文章が巧いのでこの陰惨かつ陰鬱な小説がスラスラ読めてしまい、しかも表現はココロのヒダにビシバシ突き刺さってくる強烈さでもって。読んでいる最中も読了後もかなり胸糞悪い邪悪さ加減に気分悪くなるので、読む方はそれなりの覚悟を。それにしてもケッチャムは凄くて面白い。既刊作品は随時読んでいこう。