Album


 最近ではSeeda街風」に参加したことで驚かせたSmif-N-Wessunの最新作。紫煙を清浄したかのようなややハイブリッドなトラックが多いかな。一般ウケはしないだろうけどエグ味のあるMCも相変わらず良い。でもあんまり聴かなそうかも。Ill Biskits「Chronicle of Two Losers」はモロ90年代丸出しのファットなビートとくぐもったフロウが最高だ。コイツはかなりイイ。Pharoahe Monch「Desire」もヤバイ。ファンク剥き出しの乾いたスネアが気持ちいい。ラップは流石にこなれていて多彩なトラックを巧みに乗りこなす様は圧巻。Jose Gonzalez「IN OUR NATURE」はマッシブの「Teardrop」をカバーした話題作。掠れたヴォーカルとシンプルで寒気すら感じるトラックが好評を博しただけに急な路線変更は出来なかったのだろう。特に目新しい変化はない。要はかっこいいということだ。コンパクトでステキさ。Tete Montoliu「A TOT JAZZ! - Complete Concentric Recordings」人気盤2作をコンパイルしたアルバム。いやー手数の多いピアノも凄いが更に喧しいドラムがやっばい。その名はBilly Brooks。荒々しいブレイクビーツを掻き鳴らす名手。メマグルシイぜ。Jackie McleanMontmartre Summit 1973Jackie Mclean(as)、Dexter Gordon(ts)、Kenny Drew(p)、Niels-Henning Orsted Pedersen(b)、Alex Riel(ds)という布陣による1973年コペンハーゲンでの巨人サミットだが、これはすげーぜ。ときたまAlex Rielがバッキバキに爆ぜるのが凄まじい。フロント二人は当然のようにかっこいいのでリズム隊の面白さで聴くのも良いね。