痾 (講談社文庫)

痾 (講談社文庫)

 麻耶作品としては評判よろしくないことは耳にしていたので期待はしていませんでしたが、本当に面白くなかったです。
あいにくの雨で (講談社ノベルス)

あいにくの雨で (講談社ノベルス)

 こちらもだいぶ毒っぽさが抜け普通の推理小説です。「痾」と共に後回しでよい麻耶作品でした。
向日葵の咲かない夏

向日葵の咲かない夏

 道尾作品はこう何でしょう「はい、ココが伏線になっていてココが衝撃的なとこです、でわ驚いてください」みたいな提示をされるのであまり自分には合わないようです。
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)

 面白かったです。こーゆーことがリアルで起こらないように祈りましょう。登場人物が薄いので陰鬱な気分にならないのも良いです。
仮面幻双曲 (小学館ミステリー21)

仮面幻双曲 (小学館ミステリー21)

 ネタは半分くらい割れたんですけど、全体的に雑だなと。特に第二の殺人が酷いです。頭ん中で必死に考えて頭ん中で実行したって感じでサイテー。
 三津田作品も含めて時代背景が戦後ってやはりズルイなと。科学捜査が発展していないから、かなり突飛なトリックでも通用しちゃうから。科学のハードルが下がった分、ネタの衝撃性は相当高めないとダメってのはありますが、占星術や凶鳥くらいの。
火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

 初宮部みゆきということで世間一般で評価の高い作品を手にとってみました。人物を丁寧に描いて先が気になる展開です、確かに。しかし面白かったかと問われたらノーなんだなぁ。人間の持つ闇とか汚点とかそういった謎を描写した社会派ミステリーっつーんですかね。苦手です。