Miles Davisと並ぶジャズ界の二大アイコン、John Coltraneは誕生日が1926年9月23日で、今年2006年はコルトレーン生誕80周年なのであります。名盤復刻が多数されておりますので、コルトレーン歴2年のボクがこれから聴いてみようと思う方にお薦めアルバムを紹介いたします、勝手に。

ライヴ・アット・バードランド

ライヴ・アット・バードランド

 バードランドでのライブ盤。これのトレーンとエルヴィン・ジョーンズの凌ぎを削る壮絶な演奏には度肝を抜かれました。エルヴィンのベストプレイのひとつと見ています。Eric Dolphyが加わった「バードランドのコルトレーンとドルフィー」もあるんですが、こちらは音質が最低なのでキツイでしょう。でも鬼のようなドルフィーは一聴の価値あり。
セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス

セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス

 コルトレーンが生涯愛し追及し続けた「My Favorite Things」のベストプレイがこの盤。ドラムはRoy Haynesが担当。かなりの長尺ですが、手数の多いドラミングに盛り立てられるように吹きまくります。最高。
Blue Train

Blue Train

 ハードバップ期の頂点を記録した作品。50年代後半のモダンジャズ作品としても素晴らしいです。特にLee Morgan綺羅星の如きブロウをカマしまくります。3管セクステットの金字塔。大好き。
デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

 御代Duke Ellingtonとの競演。初っ端「In A Sentimental Mood」でキマリでしょう。本作を聴いて以来、同曲を収録した作品が気になるようになりました。緩やかな緊張感が良いですね。
ワン・ダウン、ワン・アップ:ライヴ・アット・ザ・ハーフ・ノート

ワン・ダウン、ワン・アップ:ライヴ・アット・ザ・ハーフ・ノート

 昨年発表されたハーフノートのライブ盤。こちらも鬼神エルヴィンとの一騎打ちが聴き所です。タイトル曲における暴虐的な二人の対話が凄まじい。お金がある方は是非。
 コルトレーンのリーダー作で大手CDショップなら即購入可能なモノのみでセレクトしました。ライブ盤が気に入ればヴィレッジ・ヴァンガードを、ブルートレインが気に入ればハードバップ作品に進むと良いと思います。ご参考までに。

 リー・モーガンのクリフォードの想い出。ブリリアントすぎる。