両足

• Dave Bailey Quintet - Two Feet in the Gutter [1961]

　Dave Bailey (ds)
　Bill Hardman (tp)
　Frank Haynes (ts)
　Billy Gardner (p)
　Ben Tucker (b)
　ライナーにも載っていたのだけど、アート・ブレイキーやエルヴィン・ジョーンズ、トニー・ウィリアムスがリーダー的役割を持つドラマーとすれば、アート・テイラー、ルイス・ヘイズ、ジミー・コブは主役を盛り立てる名脇役ドラマーとなる。フィリー・ジョー、ロイ・ヘインズは中間に位置するのだろうか、難しいな。
　ブラザートム似の本作のリーダー、デイヴ・ベイリーは超ど真ん中のサイドマンタイプで、この盤でも全く目立とうとする素振りはない。というか、他のメンバーにすらその気はない。だからこのアルバムはとても楽しい。聴いていて本当にワクワクするモダンジャズ。こうホっとするような安心出来るジャズクインテットです。メンバーはトランペットのビル・ハードマンとベースのベン・タッカーくらいしか知らないのだけど、非常に良質の演奏を繰り広げてくれます。ピアノがすごく好み。
　音のほうも全編黒人らしいグルーヴィでファンキーなハードバップが展開されています。曲も親しみやすいノリの良いものばかりで温かなセッション風景が目に浮かびます。
　国内盤は廃盤ですが、先日ユニオンで幸運にもゲット出来ました。今は他の二枚の人気アルバムをカップリングした輸入盤で聴けます。肩肘張らずにリラックスして聴けるモダンジャズの良盤ですね。非常にお薦め。

トゥー・フィート・イン・ザ・ガター

One & Two Feet in the Gutter Session