上下

One Down, One Up: Live at the Half N

 John Coltrane (ts,ss)
 McCoy Tyner (p)
 Jimmy Garrison (b)
 Elvin Jones (ds)
 2005年屈指の重要発掘音源の決定打がついに発表となった。コルトレーンカルテットの1965年ハーフノートでの2枚組ライブ盤である。ヤラれたのが曲数である。トラックは全8曲であるのだが、MCのアナウンスが4曲を占めているため実質パフォーマンスは4曲のみである。「Afro Blue」「My Favorite Things」収録。
 で、肝心の内容なのだが、あまり音は良くない。録音レベルが小さいかと。なのでトレーンのサックスはあまりグっとは来ない。かわりと言っちゃなんだが、というか自分はだからこそ黄金カルテットが大好きなのだが、エルヴィン・ジョーンズがオーガになって哭いている。とりあへず自分はコルトレーンカルテットの肝はエルヴィンだと思ってるし、最もカタルシスを感じるのはエルヴィンのドラムが猛り狂いデストラクションしてるときなのだ。本作でも彼の破壊的なドラミングは健在で最高ですよ。少々値は張りますが「One Down, One Up」も聴いてもらいたいですよ。トレーンの他の名ライブ盤にはちょい及ばないけれど、やっぱり僕は好き。

One Down One Up: Live at the Half Note

One Down One Up: Live at the Half Note