繊維

Ole

 John Coltrane (ts, ss)
 Eric Dolphy (fl, as)
 Freddie Hubbard (tp)
 McCoy Tyner (p)
 Art Davis (b)
 Reggie Workman (b)
 Elvin Jones (ds)
 コルトレーンドルフィーの共演となるとライブセッションものは多いのだが、スタジオ盤となるとそうは数は多くない。そんなわけで60年代を語るときに絶対に外すことの出来ないジャズミュージシャンのスタジオ共演盤。つーわけで昔からファンから愛されている俺。
 スパニッシュ・モード(詳細はよくわからん)のタイトル曲「Tr.1 Ole」が素晴らしい。ここでGeorge Lane(ドルフィーのこと)はフルートを担当。ハバードのトランペットも非常に効果的。なのだが、ここではやはりアート・デイヴィスとレジー・ワークマンのツインベースだろう。素晴らしい。異様なくらいの重厚感を持って迫ってくる。かなりのヘヴィ級トラック。凄い。
 「Tr.3 Aisha」はマッコイ・タイナー作曲のキレイなメロディが良い秀逸バラード。ここではトレーンのテナー、ドルフィーのアルト、ハバードのペットが堪能出来る。ちなみにこの曲ではレジー・ワークマンのみがベースを担当している。
 本作はアトランティック時代最後の作品。トレーンはこの後インパルス時代に突入し、前人未到の神の領域に迫っていくのだが、だんだんと長尺演奏を重ねてゆくトレーンの姿を垣間見ることが出来る作品として重要作となっている模様。モーダルジャズとしても非常に優れているのでドルフィーファンも押さえておきたい。

Ole Coltrane

Ole Coltrane