ごめんありがと

Sorrythankyou

  • Unbelievable Truth - Sorrythankyou [2000]

 Radioheadトム・ヨークの弟アンディ・ヨークのバンド「Unbelievable Truth」のセカンドにしてラストアルバム。インディ落ちしたので、タワレコで高かった覚えがある。時々、ユニオンでファースト(Almost Here[1998])を発見できる。ジャケとかインナースリーブの写真がアーティスティックでオシャレ感が溢れる。全編通じて儚く切ないメロディが覆っているが、アンディの歌声はトムのそれよりは暗さは少ない気がする。それでもコーラス部での少しずつ抑揚していく雰囲気がとても印象的で素敵だ。
 最初の「Tr.1 Landslide」からそれはもう全開で、演奏に関しては特筆すべき点はそこまでないけど、エモーショナルで聴き手に訴えかけるものがある。「Tr.2 A Name」などのように優しく語りかけるような曲や「Tr.9 Agony」のようなアグレシッブな曲もある。確かにRadioheadみたいな振れ幅はそんなにないけど、どの曲もグッドメロディでVerveのファンなんかも気に入るんじゃないかと思われる。知らんけど。ちなみにファーストのほうはもっと感情的なモンが前面に表現されていて、Museのアダルトバージョン的な印象も受ける。
 とにかく、この盤はアンディのヴォーカルを楽しむアルバムだと思うし、普段洋楽を聴かないオンナにも薦められる。「The Bends」「Ok Computer」「Kid A」のように革新的なものは含んでないけど、自分はRadioheadの音楽より彼らが表現する音の方が好きだし、よく聴くことが多い。それでも年数回だけど。パンク寄りじゃないバラード中心のエモロックが好きな輩にも是非聴いてもらいたいアルバムです。アンディはこの後、バンドを解散し、元々芸術に興味があったらしく、アート路線に進んだとか、進んでないとか。この辺はすげぇ曖昧だ。間違ってたらすまんこ。

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