アデュ

LoversRock

 80年代から活躍するSadeの2000年作。ちなみにこの盤がオリジナルでは最新。タイトルからジャケから曲まで徹底的にLOVEを与えてくれる音楽です。「Tr.1 By Your Side」はのっけから名曲なのだが、スピーカーから音が流れ出た瞬間からムードや雰囲気が一変してしまう。そういう力をもった曲がズラリと並ぶ。
 本作は今まで以上にSadeの唄にスポットを当てたアルバムになってると思う。それだけにここでの彼女の歌声は真に心に響くものであると言える。癒える。自分は前半部が好きなのだが、特に「Tr.3 King of Sorrow」「Tr.4 Somebody Already Broke My Heart」が群を抜いて素晴らしい曲だ。
 前作「Love Deluxe」(こちらも傑作アルバムです)から確か8年だったけな。その間にSoul、R&B、Hip Hopは多くのトレンドを作っては消えていった。90年代のブラックミュージックは流行りと廃りの繰り返しの時代だと思うし、そういう時代で、8年のブランクってのは相当にでかいものがある。しかし、彼女らは安易にHip Hopのビートに寄らず、安易にジャジーな音を展開したりしなかったとこが素晴らしい。Sadeにしか成し得ない音を僕達に与えてくれたと思う。どんな音かは自分で確かめろ!そんな愛が詰まったアルバムです。夜のお供にいかがですか?今回のなんか腹立つレビューはいかがですか?自分でも気持ち悪かったです。

Lovers Rock

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