チャリオッツ

songbook

  • Kenny Garrett - songbook [1997]

 Kenny Garrett (as)
 Kenny Kirkland (p)
 Nat Reeves (b)
 Jeff "Tain" Watts (ds)
 マイルスバンド最後のサックス奏者として知られ、日本でもかなりの人気を誇るKenny Garrettの傑作アルバム。彼は「Pursuance : The Music of John Coltrane」というコルトレーンへのオマージュアルバムを発表しているのだが、アルトサックス奏者でありながらコルトレーンへの類似点を挙げられることも多いらしい。自分は奏法とかに関しては詳しくはないのだが、トレーンやギャレットに惹かれるってことは自分も両者の間に同じような魅力を感じているからだと思う。
 本作はギャレットの熱すぎるエキサイティングなブロウが聴けるだけでなく、カークランドの素晴らしすぎるソロやワッツの繊細なドラムワークにも耳を奪われる。あとギャレットはオリジナル曲が相当良いのだ。「Tr.4 Sing a Song of Song」など美しく何度聴いても飽きないメロディが特徴のモーダルな名曲だ。どの曲も遊びを知ってるオトナの音楽って雰囲気があって、アップテンポで明るい曲もすんなりと夜のムードに溶け込んでゆく。ドライブしながら聴きたいアルバムでもある。
 ジャケもクールだし、ロゴもかっこいい。確かにギャレットのリーダー作としても一番のお薦めアルバムなのだが、カークランドもワッツも本作ではベストワークに近い本当に良いパフォーマンスをしているので、最近のジャズアルバムの中ではリピート率が高い。いい意味でオシャレ度もけっこうあるので、オンナ受けはいんじゃないだろうか。いやらしさがないのがポイント高い。まぁ、興味でもいいし、小道具でもいいので是非聴いて欲しいアルバムっしゅ。損はさせないっしゅ。

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