白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 読んでいる最中あーこれ宮部みゆきの「火車」っぽいなぁと思って危惧していたんですが、なかなか良かったです。昭和史を含有した一大叙情詩といったところか。メイン二人の心情を直接的に描かず周りの登場人物の視点から描くって手法も面白かったです。まぁこれだけの長篇なんだからあまり否定したくはないわな。読んだ自分がイヤになるから。
少女には向かない職業 (創元推理文庫)

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

 こういう文章をライトノベルというらしい。自分に合うかも。ミステリー部分は弱いですけど、桜庭節は楽しめます。
闇稼業人

闇稼業人

 殺し屋イチ新宿スワンディアスポリス、ウシジマくんとかのアングラ系マンガが好きな人向け。二人のチンピラがいろんなシノギを通して最後は北朝鮮に辿り着くというお話。メインは北だが先日読んだ黒川博行「国境」が濃すぎたせいであまりインパクトはなし。スピーディに裏稼業を描きますがそんなにブラックではないですね。