Civilians (Dig)


 「Scar」「Tiny Voices」と傑作連発のJoe Henryの新作である。ゲストは過去作に比べ確かに小粒感は否めないけど十分にかっこいい。Joeの声さえあれば文句なしとまで言える。ディランのそれだ。これまでの雑多なクロスオーバーな作品というよりは枯れ切ったオールドロックな味わいが堪能出来る。あまり注目されていないけどかなりの傑作。「Time is a Lion」がスキだー。
 カルチャー雑誌「EYESCREAM (アイスクリーム) 2007年 11月号 [雑誌]」のジャズ特集でIno Hidefumiが挙げてたBill Evansフェンダーローズ作「FROM LEFT TO RIGHT」が評判通り気持ちいーぜ。Inoファンはお気に召すだろう。正直全トラック良いかと言われれば全然そんなことはないのだけど、ローズ特有のレトロで優しい音色のためエヴァンス神棚ってことがない。確かに今聴くべきエヴァンスはこれかと。クラブジャズ特集ならこんな風に言いそう。
 クラブミュージック誌「remix (リミックス) 2007年 12月号 [雑誌]」でもジャズ特集でボクも好きなAlex Rielが書かれていたのだけどYouTubeにリールとエヴァンスのトリオ作があった。でもここではエディ・ゴメスを聴くべき。

 全ジャンル方位型傑作「Voodoo」以降オリジナル作を発表してくれないディアンジェロは今年も「James River」の朗報が無かった。リーク作のみ。「Voodoo」は今聴いても異次元突然変異とも呼ぶべきD-Funkで個人的にはコレがソウルの頂点だと思ってる。で改めて「Brown Sugar」を聴いて、これはネオソウルの雰囲気十分なのだがドラムが圧倒的過ぎて久しぶりに気持ちよくなりすぎる。流石アリ。

 Dの官能トラックPV。自己顕示欲のかたまりそのもの。勇次郎みたい。

 愛だろ、愛。