昂揚

Ridin’ High

 Hod O'Brien (p)
 Ray Drummond (b)
 Kenny Washington (ds)
 本日は杉並区一のドープブレイクビーツフェス、高円寺阿波おどりに行ってきました。すさまじいビートの応酬とオーディエンスの熱気とアルコールの恍惚に酔い痴れて大満足でした。
 さて、モダンジャズ生粋のブレイクビーツドラマーと言えば、フィリー・ジョー。人それぞれ好きなドラマーはいるでしょうが、天才ってことになったらフィリーでしょう。そして、現代のPJJと言えるのが本作に参加しているケニー・ワシントンです。いやぁ、この人は素晴らしいですね。
 寺島本「JAZZピアノ・トリオ名盤500 (だいわ文庫)」でも紹介されているジャズピアニスト、ホッド・オブライエンは50年代から活躍している人でオーソドックスで奇を衒わないバップピアノを聴かせてくれる安心のプレイヤーなんですけど日本でも結構前から人気みたいですね。本作は巨匠RVGによる録音でドラムがキレまくったピアノトリオということで自分の大好きな音でワシントンのフレキシブルなブラッシュビートにヤラれます。
 トラックもオブライエンのオリジナルやスタンダードを織り交ぜ多彩な構成が聴き飽きさせないです。ピアノはバド・パウエルとかソニー・クラークの系譜だと想像していただければ良いかと。ゴージャス感は薄めだし派手さはあまりないけど、古き良きモダンジャズをいろんな人に届けたいというリラックスした雰囲気が良いと思います。実にワシントン、かっこいいです。