首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)


 既にミステリファンの間では話題騒然となっている三津田信三の新作長篇。
 いやーこれはスゴイ。横溝正史京極夏彦綾辻行人麻耶雄嵩が酒池肉林の乱交パーティしているみたいだ。正史の古典推理小説的雰囲気、京極堂の怪奇譚、綾辻のどんでん返し、麻耶のカタルシスとイイトコどり。本当に超周到って感じで神経が隅々まで行き届いている。ヤリスギなくらいの逆転っぷりで混乱した。五転くらいしたんじゃないのか。首無講義も興味深く読めたし非常に満足度の高い極上ミステリでした。前二作も相当気になるます。