乱舞
- Dizzy Reece - Blues in Trinity [1958]
Dizzy Reece (tp)
Donald Byrd (tp)
Tubby Hayes (ts)
Terry Shannon (p)
Lloyd Thompson (b)
Art Taylor (ds)
トランペット奏者Dizzy Reeceと言えばHank Mobley、Wynton Kellyなどを迎えた「スター・ブライト」が有名だけど、欧州録音でテナー奏者Tubby Hayesを従えた今作もイカしたハードバップ作品になっている。ハイライトは長尺曲「Close-Up」になるわけだが、ヘイズによるタフなブロウが聴き所。気持ちの良いセッションだ。
ただ、個人的にはアート・テイラーの爆発っぷりに注目したい。この人は「ドラムは前に出すぎちゃイカン」みたいな信条を持っているみたいで、50年代参加作品はリズムキープを主とした脇役を忠実に演じていて、だからフィリー・ジョーやエルヴィンのようなアクの強さは無いけど、ピアノ奏者などからは大変重宝された模様。そのテイラーが欧州録音だと爆ぜるんだよなぁ。「Blues In Trinity」なんかつんのめりスギ。Dexter Gordon「ワン・フライト・アップ」のキレっぷりなんか最たるもの。凶悪な牙は研いで研いで隠し持ってるもんだぜ。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1482048
- アーティスト: Dizzy Reece
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1995/07/18
- メディア: CD
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