OverDrive(8) (講談社コミックス)

OverDrive(8) (講談社コミックス)

 以前迂闊にも絶賛した、もとい、絶賛してしまった自転車漫画Over Driveが最近目を覆いたくなるような酷さについて。この作者は井上雄彦に憧れていて、スラムダンクからもシレっとセリフをパクりまくります。あからさまに。目を覆いたくなるような。あとは往年の名自転車漫画「シャカリキ」にも多分に影響を受けまくっていて、一応シャカリキが病的な熱さを放出しているのに対し、このマンガはクールなホットさを演出したいのだと思います。
 何が言いたいかと申しますと、この作者セリフと実況での説明が多すぎるんですよ。マガジンでも購読していますけど、ここ3ヶ月は本当に最低すぎます。井上雄彦は画で語れる最上級の漫画家の一人だと流石に思います。彼と比べるのは酷ですけど、もうちっと画だけで場面を説明して欲しいですね。もうほとんど小説ですもん。肝心の画だって雑だし。多分5人交代で描いてる。
 もうすぐ打ち切られると思いますが、過去の自分への戒めとセリフ多すぎマンガへのアンチテーゼってことで。マガジン発売日にすら2chのレスが伸びないマンガを取り上げただけでも有難いと思われたいです。