スリープウォーカーのアルバムリリースツアー。いやーかっこよかった!SWはこれまで何度も観てきたけど、今までで一番良かった!かっこいいのは当然なのだけど、凄味が格段に増した感じがする。アルバムでは一度クリアで端正な形で音を残しておきたいのか少しおとなしめな印象だったけど、やはりライブではハードにドライブしまくっていて最高だ。サックスは単純に音がデカくなった。ソプラノでのプレイが際立っていた。それにリズムセクションが異様にテンションが高かったね。しかも楽しそうだった。新しいベースの人がかなりアグレッシヴで音に厚みが増していた。あと顔がミンガス似。
 初っ端は「Ai-No-Tabi」で始まり、セカンド曲を披露していったんだけど、曲順が絶妙だった。妹ベンベを迎えた「Into The Sun」は当然中盤のクライマックスだし、アルバム中一番の名曲だと思っている「Reminiscence」にはかなり魅せられたなぁ。本編ラストはファラオ抜きの「The Voyage」でキメ。メタモ行く人がうらやましい。メタモのクライマックスのひとつになるだろうなぁ。アンコールでヴォーカル愛の河。ベンベのスキャットとかっちょいいブロウが炸裂し、2時間弱のライブはあっという間に終了。結構長丁場だったけど、曲順の構成が良かったのでダレなかった。個人的にはMCが無かったのが良かった。ストイックだけど終始ハッピーなムードで楽しかったね。
 音楽のひとつの役目に、踊らせる、ってことがあるのなら、ロック、テクノ、ヒップホップ、そしてジャズもその範疇に入るのなら、昨日のSleep Walkerほどそれを体現出来るバンドってそうはいないだろう。ロックのダイナミズムも、テクノの快楽性も、ヒップホップのタフネスも、ソウルの知性も、ジャズの危うさも、すべて集約されていた気がする。連れもかなり聞き惚れてハマってた。女子率高かったし、そのうちCanCanとかananとかに載るんじゃねーの。ホントかっこいいわ、スリープウォーカー。