舞吹

 日野皓正(tp)
 益田幹夫(p)
 池田芳夫(b)
 日野元彦(ds)
 今村祐司(conga)
 日本が世界に誇るトランペッター、日野皓正通称ヒノテルのライブ盤が凄すぎる。1973年6月2日、東京郵便貯金ホールにて行われたライブの第二部である。本作はThree Blind Miceというジャズレーベルから発表されたのだが、CD盤は既に廃盤となっている。
 オリジナル2曲を含む全3曲収録のトランペットのワンホーン作。この時期のヒノテルは火の出るような熱いブロウで非常にかっこよい。全体としてはストイックで少しばかりフリーがかっているような印象を受けた。ライナーに書かれている通りのまさしく闇を切り裂くような鋭利なキラートランペットだ。全曲良いのだが個人的にはクライマックス「Tr.3 Be and Know」の激ブロウが圧巻すぎて最高。70年代らしいストレートアヘッドかつ熱発しまくりのジャズが好きな方は聴いておいて損はないと思います。ヒノテルがチャリに乗ってるジャケもニューミュージックっぽくて好きだ。