霹靂

Memorial Album

 Booker Little(tp)
 Eric Dolphy(cl,fl)
 Mal Waldron(p)
 Richard Davis(b)
 Ed Blackwell(ds)
 44年前の今日、1961年7月16日、ジャズ史上に残る歴史的ライブセッションが行われた。エリック・ドルフィーブッカー・リトルによる奇跡的セッション。そう、ファイブ・スポットでのライブだ。「Vol.1」id:analjustice:20050417、「Vol.2」id:analjustice:20050607に続く二枚のアルバム。一応これでこのセッションで聴ける音源は網羅出来る。
 「Here & There」は他の音源も収録しているが、ドルフィーの鬼バスクラソロを聴ける「Tr.2 God Bless The Child」が凄い。「Memorial Album」のほうは2曲のみ収録だが「Tr.2 Booker's Waltz」が素晴らしい。そのタイトル通り、リトルの火の噴くようなプレイが堪能出来る。まぁ、基本は「Vol.1」「Vol.2」なのだが、このセッションについては全て揃えておいて損はないと思う。
 ジャズ誌、多分スイングジャーナルだと思う。そこでこのセッションを取り上げていて、筆者が、「もしひとつ願いが叶い、過去のジャズライブに連れて行ってもらえるなら、ファイブ・スポットを選ぶ」みたいなことを書いていて、その後、これらを聴いて納得した。「Vol.1」はすぐに気に入った。しかし、どの曲も聴くたびに異なる表情を魅せる珠玉のナンバーばかりだ。本当に飽きない。
 44年前の今日、ドルフィーとリトルはかくも壮絶で美しい音を産み出した。短命に終わったクインテットだが、彼らが紡ぎだした音色は44年後の今日も色褪せることはない。

Memorial Album: Recorded Live At The Five Spot

Memorial Album: Recorded Live At The Five Spot

Here & There

Here & There