愚屡

Version 7.0: The Street Scriptures

  • Guru - Version 7.0: The Street Scriptures [2005]

 Gang StarrはMCのグルーが久しぶりの新作ソロを発表。ジャズマタズ路線で普通にいっときゃーいいものを、なんでこんなんにしてしまったのだろう。取り立てて特筆すべきこともない凡百のヒップホップアルバムとなった。
 個人的にはギャングスターの肝は当然プレミアだ。しかし、プレミアと最もマッチするのはグルーだと思ってる。逆に言えば、グルーにはギャングスターのみの活動でおとなしくしていて欲しい。スキルは高いのだが、非常に地味なMCだ。ギャングスター本体で彼が映えるのはプレミアのサウンドを過剰に盛り上げたりしないからだと思ってる。プレミアの音にかる〜く花を添えるって程度が懐石料理みたいで良い。
 だので、正直モノクロで渋いグルーのラップはこの音ではかなり物足りない。客演は、Jaguar Wright、Jean Grae、Talib Kweli、B Realなど過剰になりすぎず好感が持てるのだが、んー。正直言ってこの新作を聴くと非常にギャングスターが恋しくなってしまう。

Version 7.0: Street Scriptures

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