怒論

Left Alone

 Mal Waldron (p)
 Jackie McLean (as)
 Julian Euell (b)
 Al Dreares (ds)
 まー評判は聞いてましたよ、そりゃ。ウォルドロンの最高傑作とか日本人受けがやたら良いとかビリー・ホリデイのうんたらかんたら、とか。そーゆー先入観があったのだけど、そこまで良くはねぇだろー、って思ってたのよ。いや見事にヤラれました。レフトアローン最高。
 アルトサックス奏者、ジャッキー・マクリーンはタイトル曲「Tr.1 Left Alone」にのみ客演。これがまた素晴らしいんだわ。ウォルドロンのピアノもこう静謐な感じで。静謐なんて言葉初めて使ったわ。緊張感に溢れた演奏なんだけど、なんだか温かい空気感もある。エリントンとコルトレーンの「In a Sentimental Mood」と似たような感覚を覚えた。本当に名曲ですよ、コレは。
 続くトリオ編成での「Tr.2 Cat Walk」「Tr.3 You Don't Know What Love Is」も抜群に良い。3曲目なんか聴き惚れてしまうわ。ビリー・ホリデイも愛した曲らしい。ラストにはウォルドロンのインタビューが入ってんだけど、自分はイラネ。
 こんなにハマってしまうとはやはり自分も日本人なのか?日本人なのだ。ホリデイへの例のアレで聴くもよし。名盤うんたらで聴くもよし。どんな経路にせよ、この曲には触れておいて損はない。あーホントいい。

レフト・アローン

レフト・アローン