Grove

Be

  • Common - Be [2005]

 コモンたんの新作がなかなかの好盤になってるって話じゃない。おそらくコモンを知らない人がジャケと裏ジャケを見たらヒップホップアーティストだとは思わないだろう。スティーヴィーやダニー丸出しのジャケ。内容のほうも非常にソウル色が濃い。なぜならー、Kanye Westがー、絡んでるからー、当然でしょー、知っとけそんくらい。
 今をときめくカニエたんと組んじゃったんだから、そりゃいいでしょ。その内、飽きられるのかもしんないけど、まぁ古きよきソウルを感じさせるから、ちょい先まで聴かれるんじゃないだろうか。個人的にはオナニ将軍クエストラブと別れたのは嬉しい。
 イントロからソウルフルなトラックでThe Last Poetsを迎えた「Tr.2 The Corner」「Tr.3 Go」「Tr.4 Faithful」と前半から良曲が目白押し。目黒押し。今日初めて目黒駅行ってきたの。John MayerBilalJohn Legendなど新旧に渡る少なめのゲストも良い。前作とかワサワサしすぎてたもんな。「Tr.8 The Food(Live)」「Tr.9 Real People」「Tr.10 They Say」などソウル色が一層濃くなった後半も良い。惜しむべきは分かり易い一聴してイケるシングル的な曲が無いとこか。それさえあればねぇ、ずっと聴かれ続けるアルバムになったんじゃないだろうか。だろうかー。
 あと、曲数と収録時間に文句つけてる輩がいるみたいだけど、アホですよ。今更曲数はねぇだろ。少ないからダメとかね。バカだよ。今作に出来の悪い曲があと3、4曲入ってたら駄作になるっしょ?分かっとけよ、そんくらい。忙しい現代人にはアルバム一枚通して聴けるこれくらいの40分強のまとまってたほうがいいの!
 最後に、コモンたんが中ジャケで締めてるネクタイがすっげかっこいいの。あれ、欲しい。カニエ好き、ソウル好きは聴いておきましょう。今だから、こそ。

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