愛羅

Love Cry

 John ColtraneOrnette ColemanArchie Sheppと並ぶフリージャズ四天王最後の一人Albert Aylerコルトレーンの死後間もなく発表されたフリージャズの決定盤。らしい。コールマン、シェップはコルトレーンに多大な影響を受けてフリージャズの道を切り開いていったのに対し、アイラーのみはコルトレーンに影響を受け、更にコルトレーンに影響を与えた唯一のフリー畑の人間。らしい。って解説にあったんだもん!
 結局、内容はと言いますと、「これぞフリージャズ!」といった趣なんでがす。僕はコルトレーンに捧げたタイトル曲「Tr.1 Love Cry」とファンファーレみたいな響きと完全に昆虫の羽音と聴き間違えるかのようなサックスとペットの嘶きが壮絶すぎる「Tr.11 Universal Indians」が気になった。好き、ではないのよ。あー、これがフリーなのね、っていう。これがフリー本来の姿というなら自分はまだ聴けないなぁ。あ、でもアイラーが無駄に絶叫してんのが笑えた。ホント自由だなぁって。
 あと解説によると、この人は暗黒街の甘い罠から逃れられず、1970年に変死体で発見されたそうです。マフィアとかギャングが絡んでるらしい。そんなアイラーが残したコルトレーンに捧げた愛の音楽、フリージャズとはなんぞやと思ってる方は試聴してみてはどうか。

LOVE CRY

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