バッタ

The Locust

 bounce4月号でもファストコア特集が組まれていたが、最近またそのあたりらへんが熱くなってきたのかな。ファストコアやグラインドコアやパワーヴァイオレンスはエクストリームミュージックって言われてるけど、それは本当に一部のバンドだけで、基本的には模倣バンドしかいない。いっつまでも成長せずに激音のみ追及してくやつね。1999年っていうと、そういったファストやグラインド系も大分飽和していた時代なんだけど、そんなかでThe Locustはかなりの異彩を放っていた。すっげキュートなファストコアを展開してたのよ。
 音はモロソレなのだが、キーボードが入ってるせいで、キュインキュインピコーヘポポポポチンポコロコロコロって明らかにおかしな音色が混ざっているのよ。確かに激重音なのだが、なかなかにポップセンスがあって面白い。ヴォーカルはデス系ではなく不特定多数シャウト系ね。とりあへず、複数で喚きまくってる。全員が違う方向に向かって。
 本作は初期音源をコンパイルしたシングルかアルバムかよーわからんもんなんだが、20曲16分で突き抜ける!たまーに聴くとやっぱ面白いね、彼らは。そんなキュートコアを披露するThe Locustはまた違った音楽を作ろうとしてるみたいなんでよろしく。つか、すでに新作出てたのね。

Locust

Locust