強面

Warriorz

  • M.O.P - Warriorz [2000]

 The Time Is Now。イェーリア!ってフロアを揺らしたハードコアキラーチューン「Tr.4 Ante up」も記憶に新しいハードコアヒップホップの雄・MOPの4枚目。コレ以降オリジナルは発表していないが、The Marxmen名義で地元のメタルバンドとのセッションアルバムを2004年に発表している。
 一応彼らはGang Starr Foundationに所属してたのかな?詳しいことはちょと覚えてないけど、今作にも御大DJ Premierが参加。彼がプロデュースした曲じゃなくても基本的にこのアルバムはファットで重い。かなりの重量級ハードコアヒップホップだ。現場向きのトラックが豊富で異様にテンションが高くアガりまくりだ。正直ハイテンション一辺倒なので聴き疲れるし、後半はちょと飽きてくる。収録時間が長い。彼らは50分くらいの一点集中で攻めたほうがいいと思うんだが。だので、このアルバムを聴くときはアッパーでユレまくりの曲をピックアップして聴くのがいんじゃないかと。「Tr.2 Welcom to Brownsville」「Tr.3 Everyday」「Tr.4 Ante up」「Tr.9 On the front line」「Tr.12 Calm down」「Tr.13 Power」「Tr.16 Cold as ice」あたりが個人的アッパートラック。
 んで、そのヘヴィ級トラックを尻に敷いてラップしまくるのが、Lil' FameとBilly Danzenieの2MCだ。基本的にスキルは高くないのだが、そのアグレッシブさとテンションは異常だ。異常事態だ。男汁噴出しまくり熱量大放出でガナりまくり、唾を撒き散らしながらシャウトし、意味不明の奇声をあげる。「ウィリィイイヤァア!!」って。あ、ジョジョね。ロックアーティスト、特にミクスチャー系とかさ、ラッパーをゲストに迎えるけど大体NasQ-TipMethod Manあたりなんだよな。男ならよ、MOPをゲストにしろってんだよ!Guruだって喰われちまうんだからよ。
 そんな気合入りまくりの鬼ハードコアヒップホップを聴いたら自然と体が揺れちゃうね。個人的にヒップホップ入門者はトライブやPete Rockなんかより、MOPみたいなんが入りやすいと思うんだが、逆に。逆に、って以外と説得力あるよね、逆に。

Warriorz

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