後妻の辛さ

Live at the Village Vanguard Again!

John Coltrane - Live at the Village Vanguard Again! [1966]
 John Coltrane (ts,ss,bcl)
 Pharoah Sanders (ts,fl)
 Alice Coltrane (p)
 Jimmy Garrison (b)
 Rashied Ali (ds)
 名盤「Live at the Village Vanguard」から5年後の完全フリーなコルトレーンのライブ盤。レギュラーカルテットでついてきたのはベースのギャリソンのみ。そんなわけで、Tr.2ではギャリソンがソロを取っているのだが、これがまた苦行にも等しいソロで壮絶。確かにコルトレーンは苦行系、根性系ジャズって言われるしな。
 「Tr.1 Naima」は言わずと知れた最初の妻ナイーマに捧げた名曲。それを今の妻が演奏って塩梅。すげー。コルトレーンはこんなとこでも男前だ。そうか?Alice Coltraneもそんな曲なのに美しい音色を弾いてすげーわ。貫禄。まぁ、これは流石のパフォーマンス。
 で、ギャリソンのソロを挟んで、「Tr.3 My Favorite Things」。完全フリーに突入したバンドメンバーからも明らかなように「Selflessness」で聴ける同曲のような分かりやすさは微塵もない。凄絶混沌野獣如咆哮。なんて言ってみた。とにかく、トレーンとファラオが群を抜いておかしすぎる。解体っつーか、めちゃくちゃっていうか、命削ってるなぁって。これから一年後に「オラトゥンジ・コンサート」にてトレーンのサックスは限界を超えるのだが、いやまぁ、この盤も相当すげぇっす。ちなみにお薦めはしない。んが、Naimaの演奏は素晴らしいので聴く価値ありありっす。アリス。

Live at Village Vanguard Again

Live at Village Vanguard Again