眉毛濃

RidOfMe

 PJ Harveyさんの陰毛濃すぎなセカンドアルバム。毛の濃さに対して御大アルビニプロデュースだけに音は生々しくソリッドで、特にギターとドラムの音色が乾きすぎてて、「濡れないヴァギナ」的なもんを表現している。している?
 それにしても録音レベルが低すぎる。普通のCD聴いてこのアルバム聴いたら、「音ちっちゃ!」って塩梅。それでも、タイトル曲や「Dry」、「Highway 61 Revisited」など楽曲のレベルはとても高い。ドラム好きとしては、全ての曲に通ずる乾き切った破裂音が堪らなく愛しい。
 彼女らの最高傑作は、2000年の「Stories From the City, Stories From the Sea」だと思ってる。曲の良さとシンガーとしての力量が高いレベルで融合してると思うからだ。実際、これは良く聴いたしね。去年のアルバムはイマイチだったが。それでも自分が一番聴くPJ Harveyのアルバムと言ったらもう「Rid Of Me」しかない。アルビニ好きってのが最大の要因なのだが。唄も今ほどの表現力はないけど、ブルーズ汁が染み込んだ喉から発せられる声が魅力的だし、演奏も「冷たいけど冷えてない」みたいなバランスがとても良い。
 ま、いろいろゴシップなどあって成り上がってきた彼女のドキュメンタリーチックなアルバムっす。知らんけど。ただ単純に音が好きだから紹介しますた。

Rid of Me

Rid of Me