汗男

 Gang Starrの5枚目のアルバム。基本的に彼らの作品には駄作はないと思っている。中でもコレは自分の大好きな作品だ。多くのゲストを迎え、DJ Premierのプロデュースも円熟期を経てTr.1 YOU KNOW MY STEEZ のような名曲を生み出した。
 GURUもMOPに圧倒されたり、FREDDIE FOXXXに喰われたり、SCARFACEの渋さに負けたり、K-Ci & JoJoなんつー演歌ソウル兄弟にも暴れられたりでちょと影が薄くなっちまうなんて場面もあるが、やはりGang Starrにはプレミアとグールーだなって納得してしまう。
 90年代HIP HOPの黄金時代が過ぎて数年経った時期にこんなアルバムを発表してしまうとは恐ろしい。ドラムは相変わらずの太さで気持ち良過ぎるし、リピートにも耐え得る素晴らしい曲のクオリティ。80年代後半に結成したコンビが今も最前線(とはっきりは言えないが)でがんばっている姿は尊敬に値する。HIP HOPって流行り廃りが早いからあっとゆーまに消えていくアーティストが多いからね。
 容量オーバーのボリュームで迫ってくる本作は90年代後期屈指の好盤であると言える。というか、前半部の濃さは異常事態だと思う。それくらい凄い。あと、ジャケはダサイ。

Moment of Truth

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